唐突に「今から歯医者に連れて行く」と言われると、お子様でなくても驚いてしまうものです。場合によっては必要以上に怖がってしまう可能性もあります。

歯医者に行く数日前からむし歯のことやお口を見てもらうこと、歯医者の大切さ、歯医者に行く日時をしっかりと伝えて、心の準備をする時間を与えてあげましょう。

お子様には「何もしないよ」「行くだけだよ」と伝え、通院すると「むし歯だと思うから治療してください」という保護者様がいらっしゃいます。これはよくありません。お子様を連れ出すのは容易でしょうが、お子様にすればウソをつかれた、安心してきたのに怖い思いをした、と必要以上に怖がってしまいます。その時は治療ができたとしてても、お子様にはイヤな気持ちが残り、次回以降この方法が通用しなくなります。

01でも記載しましたが、歯医者ですることを正直に伝えて心の準備をさせてあげてください。ご来院する前には歯医者で何をするか、正直に丁寧に教えてあげてください。

歯医者デビューのお子様にとって、初めて会う人に口の中を開けて見せるという行為ははとても勇気がいることです。そこでお口をあける訓練として、保護者様が毎日仕上げ磨きをして、お口をあけることに慣れてもらいましょう。お口をあける＝歯をキレイにしてもらう、こうした意識を持ってもらうようにしましょう。

仕上げ磨きはお子様のお口の健康維持に大変重要ですので、必ず継続して実施してください。

特にアニメなどのメディアの影響もありますが、歯医者＝怖いところ、というマイナスイメージがあります。
便乗とまでは言いませんが、「歯医者に連れて行くよ！」「歯医者さんで削ってもらうよ！」などと叱る際に歯医者を脅し文句に使うことは、絶対にやめましょう。

歯医者＝悪いことをしたら連れていかれるところ、すなわち怖いところ、というマイナスイメージを植え付けてしまいます。こうなると治療が必要な状態になったとしても正直に痛みを訴えない、学校の健診で初めてむし歯が判明し、結果取り返しのつかない状況に陥ることだってあり得ます。